大切な人へのお土産やギフトに最適なのが老舗の和菓子。
古くから愛されているお菓子は、老若男女外れのないチョイスといえるでしょう。
今回は厳選した東京の老舗和菓子店をご紹介いたします!
とらや/皇室御用達の「ようかん」は鉄板です。

室町時代に京都で創業し、これまで約480年の歴史を持つ「とらや」。
後陽成天皇に和菓子を献上して以降、皇室御用達の製菓業となり、明治時代に東京に移転しました。
とらやといえば「羊羹(ようかん)」というくらい、羊羹が名物として広く知られています。
おすすめはコレ!
定番の小倉羊羹「夜の梅」のほか、抹茶入りや蜂蜜入りなど、バリエーション豊かなとらや名物の羊羹。「夜の梅」「おもかげ」「新緑」「はちみつ」「紅茶」の小型羊羹セットは、5本入(1,620円)~36本入(10,800円)まで6サイズから選べ、贈り物にもピッタリです。
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たちばな/2種類の「かりんとう」に列が出来る名店。

銀座の「たちばな」は創業明治42年(1909年)の老舗です。
商品は2種類のかりんとうのみで、店頭販売しか行っていません。それゆえ、銀座8丁目の風格ある店舗の前には、開店前から列が出来ることもしばしば。銀座を代表するお菓子として、皆に愛されてきました。
おすすめはコレ!
かりんとうの素材は小麦粉、砂糖、植物油、イーストのみとシンプル。
太めの「ころ」と細めの「さえだ」は、それぞれ食感の違いを楽しめます。
賞味期限も1か月半と長めなので、ギフトにもぴったりの逸品です。
塩瀬総本家/670年以上の歴史を持つ饅頭の元祖。

塩瀬の歴史は貞和5年(1349年)に、宋で修業を終えた龍山徳見禅師(りゅうさんとくけん)と共に、弟子をしていた塩瀬総本家の始祖・林淨因(りんじょういん)が帰国しました。
林淨因は奈良に居を構え、お饅頭を作って売り出しました。
当時、干し柿などしか甘味のなかった日本で、この饅頭は寺院や上流貴族の間で大評判となりました。
塩瀬の饅頭は織田信長、明智光秀、豊臣秀吉、徳川家康といった著名な戦国大名にも献上され愛好されたました。
おすすめはコレ!
大納言の入った小豆あんを薄い皮で包み、丁寧に蒸しあげた「本饅頭」は、徳川家康が長篠の戦に出陣した際に、軍神に備え戦勝を祈願したと伝わる自慢の逸品。賞味期限は4日と短めなので、お土産におすすめです。
また、当時のレシピを今も守り味を変えない「志ほせ饅頭」は、素材を吟味し甘さを抑えた、味わい深い老舗の銘菓。こちらは賞味期限が10日と長めなので、ギフトにも良いですね。
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赤坂青野/ジョブズと寅さんも愛した「赤坂もち」

創業より百十余年の歴史を持つ青野。明治維新を迎えた頃、飴の類の駄菓子売りから大福、ぼた餅、ようかんなどの甘味を扱う餅菓子屋に転業し、店も神田から五反田に移転し、餅菓子屋「青野」が誕生しました。その後、明治32年に港区赤坂7丁目に移転し現在まで営業を続けています。
看板商品の「赤坂もち」は、それまで別々だったきな粉と餅を1つの器に入れ、1個ずつ風呂敷包みにしたのが青野の3代目でした。
今でこそこの種の商品は多くありますが、青野が最初にはじめたものです。
おすすめはコレ!
かのスティーブ・ジョブスや寅さんを演じた渥美清もお気に入りだった「 赤坂もち 」は、風呂敷包みのきな粉餅の「元祖」として風格ある逸品。ジョブズはわざわざカリフォルニアまで青野の和菓子を取り寄せていたというから驚きです。二人の偉人が愛した和菓子は、贈り物にもきっと喜ばれること間違いありません。
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空也/銀座土産といえば空也の「最中」

1884年に上野の池之端で店を創業した空也。空也は夏目漱石をはじめ林芙美子、舟橋聖一など明治から昭和にかけての文豪たちから懇意にされ、『吾輩は猫である』など、彼らの作品の中で「空也もなか」や「空也餅」がしばしば登場します。1945年の東京大空襲で池之端の店が焼け、1949年に銀座へ移転しました。空也は江戸らしい比較的シンプルな和菓子を主に手掛けています。
おすすめはコレ!
銘菓の「空也最中」は一日に約8000個が作られますが、店頭販売しかしていません。
人気のため予約なしには中々手に入らないことから、一部では「幻の最中」と呼ばれています。一番の特徴である香ばしい皮は「焦がし種」と呼ばれ、代々付き合いがある専門店の種萬に特注しているもの。常温で1週間ほど日持ちし、日ごとに変化する味わいを楽しむのも一興です。
一度は食べたい銘菓がずらり……
東京の名だたる名店をご紹介しました。
どのお店も有名店なのでご存じの方も多いと思いますが、意外と食べたことはないお菓子も多いのでは?
年末にかけて贈り物をする機会も増えると思うので、ぜひご参考にしてください!