佐渡金山:世界遺産登録まであと少し! 産業遺跡を巡り、黄金の山の歴史に触れる

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佐渡金山は、3人の山師により1601年に開山されたと伝えられています。以降、日本最大の金銀山として大いに発展しましたが、1989年 (平成元年)、資源枯渇のため、その歴史に幕を閉じました。
国史跡、国の重要文化財に指定されている佐渡金山は2006年より世界遺産登録に向けての活動が行われており、2022年2月の政府の閣議においてユネスコ世界遺産へ推薦することが決定しました。

現在、佐渡金山は観光施設として坑内の一部が一般公開されています。

目次

佐渡金山の坑道を巡る

佐渡金山で採掘のために掘られた坑道の総延長は400kmにおよびます。ここ、佐渡から東京までと同じ距離の坑道が、縦横アリの巣のように張り巡っているとは驚きです。
この坑道の一部、約300mは一般開放されており、内部を見学する事ができます。見学できる坑道は宗太夫坑 (そうだゆうこう) と道遊坑 (どうゆうこう) の2つがあり、それぞれ見どころが異なっています。

宗太夫坑 江戸金山絵巻コース

宗太夫坑は江戸初期に開発された手掘り坑道です。江戸金山絵巻コースの名の通り、佐渡金山絵巻 (佐渡市指定 有形文化財) に描かれている採掘作業の様子が、道具や動く人形によって忠実に再現されています。場所によって坑夫 (作業者) 達は地上に戻らずに坑道で寝泊まりをする事もあり、厳しい環境下での労働であった様子もこれらの展示から知ることができます。

道遊坑 明治官営鉱山コース

道遊坑は1899年 (明治32年) に開削され、佐渡金山の近代化に大きく貢献しました。1989年 (平成元年)の操業休山まで使われた道遊坑はトロッコが行き交い、江戸初期に開発された宗太夫坑とは採掘技術が大きく異なっていることが見て取れます。

道遊坑 明治官営鉱山コースは坑道内の見学だけでなく、操業当時の姿のまま残されているトロッコや鉱石を砕く粗砕場跡などの屋外展示物や設備も巡ります。
そして、この見学コースの見どころの一つでもあるのが、佐渡金山のシンボル「道遊の割戸」を間近から見上げる絶景スポットです。
道遊の割戸とは江戸時代の露天掘り跡で、巨大な金脈を掘り進んだ結果、山が割れたような姿になったもの。割れ目は、幅約30m、深さ約74mもあります。

見学の所要目安時間は坑道内、屋外合わせて概ね40分程です。

事前予約のみで体験できるコース・ツアー

佐渡金山は先に紹介した見学コースの他に、事前予約のみで楽しめるコース・ツアーが用意されています。

ISLAND MIRRORGE

VRやARに続く、最先端のIT技術によって作られた「MRグラス」と呼ばれるメガネをかけて坑道を進むウォークスルーアトラクションです。メガネをかけると目の前には可愛らしい精霊が現れ、仮想空間と歴史遺産が作り出す不思議な空間へと導かれていきます。プロジェクションマッピングの技術も駆使された、ファンタジーな空間は一見の価値ありです。

ガイド付 山師ツアー

大切山坑

山師とは (やまし) とは、山を歩き回って鉱脈を見つけたり、山林の買付けや伐採を請け負う人の事を指し、江戸時代に広く存在した鉱山業者です。
当時のままの姿を残す、大切山坑 (おおぎりやまこう)、 無名異坑 (むみょういこう) を懐中電灯の明かりを頼りに進むこのツアーは上級者向けです。足腰に自信がない人は参加できません。

近代遺産の象徴:北沢浮遊選鉱場とシックナー

北沢浮遊選鉱場

自然の中に朽ち果てた巨大建造物がそびえる光景は、まるで時間が止まったかのよう。
この産業遺跡は北沢浮遊選鉱場 (きたざわふゆうせんこうば) といい、採掘され細かく砕かれた鉱物を化学薬品とともに撹拌し、浮くもの、沈むもので有用な鉱物を選定・採集する施設でした。

季節により、ライトアップやプロジェクションマッピングによる演出が行われます。

シックナー

円形状の建造物はシックナーといい、不足する工業用水を確保するため、水と不純物を分離する装置です。不純物の除かれた水は選鉱場へ送られ、再利用されていました。
直径は50mほどもあり、北沢浮遊選鉱場とともに大量生産を支えた重要な施設でした。

鉱石の搬出などに使われた大間港

1892年 (明治25年) に作られた大間港は、鉱石の搬出や採掘に必要な資材の搬入に使われていました。現在もトラス橋やクレーンの台座などが残されています。
この港はコンクリート工法が普及する前の、たたき工法と呼ばれる、土に石灰と苦塩 (にがり) を混ぜ、それを叩き固める工法によって出来ています。

佐渡金山の体験工房でシルバーアクセサリー作り・金箔貼り体験をする

佐渡金山では坑道の見学以外に、金銀に関するワークショップが用意されています。

粘土が銀になる体験
焼くと99.9%の銀となる粘土を使ってシルバーアクセサリーを作ります。
料金 \3,000
所要時間目安 90分

金箔貼り体験
薄く延びる金の特性に触れながら、金箔貼りを体験します。
・銘々皿に金箔貼り
料金 \2,000
所要時間目安 60分

・ミニ佐渡小判に金箔貼り
料金 \1,000
所要時間目安 20分

あわせて巡りたい「金」にまつわる観光スポット

きらりうむ佐渡

佐渡金山の価値や魅力を発信する施設として、2019年4月にオープンしました。
パネルや模型、映像、プロジェクションマッピングなど使って、佐渡金山の歴史などを分かりやすく説明しています。ガイドマップやガイドアプリなどを活用し、史跡巡りや、散策のための現地情報も発信しているので、観光前に立ち寄る事をおすすめします。

佐渡西三川ゴールドパーク

「金のことならなんでもわかる」がテーマの体験型パークで、佐渡最古と伝えられる「西三川砂金山」の跡地にあります。
施設の目玉は砂金取り体験。採った砂金は持ち帰ることができるので、一攫千金目指して(!?)是非挑戦してみてください。砂金取り体験は初級・中級・上級の3コースがあり、それぞれ室内・人工河川・自然河川と、異なるロケーションで砂金取りに挑戦する事が出来ます。

パーク内には展示室や映像室があり、砂金山の歴史や、金についての知識を楽しく学べる工夫がされています。
また、館内のショップでは、金の延棒をイメージした人気のチーズケーキなど、ここでしか買うことのできないお土産やグッズが販売されています。

佐渡金山インフォメーション

新型コロナウィルスについて
  • 掲載している観光地は、新型コロナウイルス感染対策により、運営内容が変わっている可能性があります。最新情報は公式サイトで確認してください。

オススメ度

名称
佐渡金山
住所 [Google Map]
〒952-1501 新潟県佐渡市下相川1305
営業時間
8:00 – 17:30 (4月 – 10月)
8:30 – 17:00 (1月 – 3月)
定休日
無し
料金
見学はコースにより異なる
粘土が銀になる体験 \3000
銘々皿に金箔貼り \2000
ミニ佐渡小判に金箔貼り \1000
駐車場
500台 無料
公式サイト
http://www.sado-kinzan.com/
施設サービス情報
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佐渡金山へのアクセス

所要時間は目安です最適な乗り換え順路は検索時間により異なります。

佐渡金山の周辺スポット

※本記事に掲載されている内容や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認ください。
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