オススメ度
九十九島 (くじゅうくしま) は、長崎県の佐世保湾の外側から平戸までの約25kmにある、208の島々が点在する海域の事です。
緑の島と入り組んだリアス式海岸が見せる美しい光景は、1997年にドイツのベルリンで設立された「世界で最も美しい湾クラブ」にも選ばれています。
九十九島は景勝地として広く知られており、大人旅向けのロケーションと思われがちですが、水族館や、無人島ツアー、ご当地グルメなど、年齢を問わず楽しめるポイントがたくさんあります。長崎有数の観光地、ハウステンボスへも所要時間30分程と行き来しやすいので、セットで巡るのがおすすめです。
8つの展望スポットから大パノラマを楽しむ
佐世保市内には「九十九島八景」と呼ばれる8つの展望台があり、それぞれ異なる景観を楽しむ事が出来ます。
- 石岳展望台
- 弓張岳展望台
- 長串山公園(展望所)
- 冷水岳(展望台)
- 高島番岳(展望台)
- 船越展望所
- 鵜渡越展望台
- 展海峰
石岳展望台


標高191mの石岳山頂に位置する石岳展望台(いしだけてんぼうだい) は、九十九島と市街地をぐるりと見渡せる、エリアきっての絶景スポットです。
山頂付近まで車で行くことが出来るので、ドライブやツーリングの立ち寄りスポットとしても人気で、ハリウッド映画「ラストサムライ」の撮影場所としても有名です。
弓張岳展望台


標高364mの弓張岳山頂に位置する弓張岳展望台 (ゆみはりだけてんぼうだい) からは、佐世保の自然と市街地、造船所、米軍基地などが一望できます。日没後は市街地の明かりが美しく、夜景スポットとしてもおすすめです。
広々としたデッキと、突き出すように作られた第2展望台の2つの展望スペースがあります。
佐世保駅からバスで約30分で展望台すぐそばまで行くことができ、また、駐車場完備でアクセスが良い事もあり、人気の展望スポットになっています。
長串山公園(展望所)

標高234mの長串山の斜面一帯に広がる長串山 (なぐしやま) 公園からは、10万本のツツジ越しの九十九島を望む事が出来ます。(つつじの見ごろは4月から5月にかけて)
冷水岳 (展望台)
芝生広場や遊具施設のある広々とした公園にある展望台からは、九十九島だけでなく晴れた日には五島列島まで見通すことができます。園内は初夏にはツツジ、6月にはアジサイが咲き、九十九島とのコラボレーションが楽しめます。


高島番岳(展望台)

高島番岳は九十九島八景の中で唯一、九十九島からの朝日を望み見ることができます。早起きして朝焼けの九十九島を楽しんではいかがでしょう。
船越展望所

8つの展望台の中でもっとも標高が低く、海までの距離も近い為、迫力のある九十九島の景色を見る事が出来ます。
道路沿いに無料駐車場があり、その先すぐが展望スポットになっています。船越展望所はバリアフリーなので車いすの方やお年寄りにもおすすめ。夕日を背にした美しい九十九島の写真をとれる撮影スポットとしても知られています。
鵜渡越展望台

弓張岳展望台から海に向かって直線で約800m、徒歩約18分(1.6km)の場所にある鵜渡越展望台 (うどごえてんぼうだい) は大正時代から九十九島を眺めるスポットとして知られていたそうです。
8つの展望台の中でもっとも質素で地味な展望台かもしれません。
展海峰


九十九島を180度のパノラマで楽しめる、人気の展望スポットです。遊覧船が白い波の尾を描きながら進む様子が絵になります。展望台のある展海峰公園は、3月下旬から4月上旬にかけては15万本の菜の花が、10月上旬から中旬はコスモスが咲き乱れる花の公園としても有名で、見ごろの時期には沢山の観光客で賑わいます。
九十九島の観光拠点「九十九島パールシーリゾート」
九十九島の観光拠点となる施設がここ「九十九島パールシーリゾート」です。
九十九島を巡る遊覧船や小型のクルーズ船などが発着しており、シーカヤックや無人島ツアーなどの海上のアクティビティが充実しています。地元の海の生き物を中心に展示している水族館「海きらら」も併設されていて、子供から大人まで楽しめるスポットとなっています。
遊覧船で九十九島を巡る

九十九島遊覧船パールクィーン
名前のとおり海の女王をイメージした優雅な船で、九十九島を間近に眺めながら50分の遊覧が楽しめます。バリアフリー、個室 (要予約/有料)も完備しています。
出航 1日5便 (*臨時便・増便あり)
所要時間 約50分
定員 280名 (118席)
料金 \1500 大人 (高校生以上) / \750 小人 (4才 – 中学生)

九十九島海賊遊覧船みらい
海賊ハットをモチーフにした冒険心をかきたてる船体は子供に大人気。
出航 1日3便 (*臨時便・増便あり)
所要時間 約50分
定員 200名 (122席)
料金 \1500 大人 (高校生以上) / \750 小人 (4才 – 中学生)
この他にも小型のクルーズ船「九十九島リラクルーズ」は大型遊覧船では通る事のできないルートを巡り、九十九島の自然を更に間近に楽しむ事が出来ます。
また、2021年6月から新たに導入されたカタマランヨット「99TRITON (クジュウクトリトン)」は安定性のある船で、船内キッチンで職人が作る料理を堪能しながらクルージングを楽しむ事が出来ます。(要予約)
九十九島水族館「海きらら」

九十九島水族館「海きらら」は九十九島パールシーリゾート敷地内にある水族館で、九十九島の海にすむ生き物たちを展示しています。
手付かずの海岸が多く残る九十九島に棲む生き物の生態について知ることが出来る他、イルカショーや真珠の取り出し体験ができます。
九十九島動植物園「森きらら」

亜熱帯動植物園として1961年 (昭和36年)に開園し、長らく「石岳動植物園」という愛称で親しまれてきましたが、開園50周年を機に西海国立公園九十九島動植物園と園名がかわり、愛称「森きらら」となりました。
園内では64種230の動物、1,400種9,000の植物 (※2019年9月現在) を見られる他にも、ライオンやチーター、クマのバックヤードツアー、動物への餌やり、対州馬(たいしゅうば)の乗馬など、体験型プログラムも充実しています。
黒島天主堂

九十九島に属する島々の中で、最も面積が大きいのが黒島です。キリスト教禁教下でも信仰を守り続けた「潜伏キリシタン」が暮らしていた島として知られており、2018年、黒島の集落は「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界遺産に登録されました。
黒島の見どころの一つ「黒島天主堂」は正式名称を黒島教会 (くろしまきょうかい)といい、レンガ造り、ロマネスク様式の建物は1902年 (明治35年) に建造されました。1998年には国の重要文化財に指定され、現在も島民の約8割がカトリック信者である黒島の大切な祈りの場となっています。
黒島へは相浦港からフェリーで約50分、島内では公共交通機関がないのでレンタルサイクルの利用がおすすめ。
*黒島天主堂は観光施設ではありません。見学を希望の場合には「見学時のマナー」と「利用規約」、見学方法を黒島観光協会のホームページでよく確認してください。
名称
黒島天主堂
黒島観光協会ホームページ
https://kuroshimakanko.com/
九十九島観光公園

2021年3月にオープンした広々とした芝生広場のある公園です。「眺望の丘」からは九十九島の大パノラマを一望する事が出来ます。
九十九島観光公園は現在開発の途中で、広大な敷地の活用方法が検討されています。
長崎のご当地グルメと言えばこれ「佐世保バーガー」

佐世保地方の郷土料理とも言える「佐世保バーガー」は米海軍からレシピが伝わった、日本のハンバーガーのルーツと言われています。
佐世保バーガーはテイストや見た目に明確な定義があるわけではなく「注文を受けてから手作りで仕上げる、佐世保で作られるバーガー」のことを指します。
佐世保の名物として定着した佐世保バーガーの品質や統一性を図るため、2007年に認定制度なるものが発足しました。
いくつかある条件の中には「独自性・主体性」という項目があり、それ故に店舗ごとで異なるオリジナリティのあるバーガーを楽しめるのも佐世保バーガーのいいところです。
認定店にはアンパンマンの作者であるやなせ氏が作ったキャラクター「佐世保バーガーボーイ」が掲げられています。現在は25店舗以上の認定店で佐世保バーガーを食べる事ができるので、佐世保旅行に訪れたら是非食べ比べを楽しんでみてください。
九十九島インフォメーション
- 掲載している観光地は、新型コロナウイルス感染対策により、運営内容が変わっている可能性があります。最新情報は公式サイトで確認してください。

オススメ度
名称
九十九島
住所 [Google Map]
〒858-0922 長崎県佐世保市
九十九島 (九十九島パールシーリゾート) へのアクセス
ここでは九十九島パールシーリゾートまでのアクセス方法を表記しています。
所要時間は目安です。最適な乗り換え順路は検索時間により異なります。
九十九島の周辺スポット
記事が見つかりませんでした。