オススメ度
愛知県犬山市に流れる木曽川沿いの、標高88m小高い丘の上に国宝犬山城はあります。
織田信長の叔父である織田信康(おだ のぶやす)が、1537年(天文6年)に建てた城で、現在見られる犬山城はその後に城主を務めた石川貞清(いしかわ さだきよ)が改修したものになります。
犬山城は国内最古の木造天守として国宝に指定されており、築城から約500年あまりこの犬山の地にあり続けています。
日本でも珍しい、犬山城は2000年代まで個人所有が続けられていた城

今でこそ犬山城の管理は公益財団法人が行っていますが、国内に残り続ける城の中でも、最後まで個人所有が続けられていた城になります。
1871年(明治4年)に敷かれた廃藩置県で廃城処分が下され、天守を除いた建物の払い下げや解体が行われました。しかし、その後の1891年(明治24年)に起こった濃尾大地震により、残されていた天守が半壊。その修復と保存を条件に旧藩主の犬山成瀬家に再び管理が戻り、2004年(平成16年)3月末まで城主として保守が続けられていました。
犬山城の天守からの景色

犬山城の天守は三重四階建てで高さは19mあります。
最上階となる望楼からの長めは絶景で、眼下を流れる木曽川から、岐阜城、さらには名古屋のビル群までを見渡すことができます。かつての城主達が同じ場所から城下町を眺めていたと考えると感慨深いものがありますね。

そしてさらに視界を手前に、城の屋根へと眼を移すと、桃の飾りがあることに気づくでしょう。
これは“桃瓦”と呼ばれるもので、犬山城には全部で8つの桃瓦が設置されています。
桃は古くから縁起のいい果物、また邪気を祓う果物と考えられており、犬山の地を守る魔除け代わりに置かれているそうです。
犬山城観光と合わせて訪れたい“犬山城下町”

犬山城から犬山駅までを繋ぐ通りには、江戸時代の城下町風情を色濃く残す古民家が建ち並んでおり、町の区画は当時と変わらないまま残っています。
この城下町にはお土産が買える物産展や飲食店も多く、食べ歩きや休憩ポイントとしてもオススメです。犬山城観光に疲れたら是非立ち寄ってみましょう。
犬山市のもう一つの国宝 “茶室如庵”

犬山城の東、歩いて3分ほどの場所にある日本庭園“有楽苑”には、犬山城と同じく国宝指定をうける茶室“如庵(じょあん)”があります。
この茶室は織田信長の弟の1人、織田有楽斎(おだうらくさい)が建てたもので、長く続く茶道文化にとっての重要な遺構です。有楽斎は、千利休から茶道を学び、自身でも茶道有楽流という茶道流派を開いた傑物。また苑内では如庵の他にも、有楽斎ゆかりの建物を見学できます。
落ち着いた空間の中で茶道に通ずる歴史的遺構を眺めていると、実際にお抹茶を頂きたくなることでしょう。もちろん有楽苑ではお茶のサービスも行っており、お茶と一緒に提供される和菓子は、有楽風と呼ばれるここでしか取り扱いのない珍しい和菓子となります。
名称
日本庭園 有楽苑
住所 [Google Map]
〒484-0081 愛知県犬山市御門先1
営業時間
9:30 – 17:00
最終入場は営業時間の30分前までです。
定休日
水曜日
12月29日 – 1月1日
メンテンス日 (不定期)
入苑料
¥1200 (大人)
¥600 (子供)
呈茶付き入苑料
¥1600
犬山城+有楽苑セット券
¥1450
駐車場
駐車場はホテルインディゴ犬山有楽苑と共用です。 (無料)
公式サイト
https://www.meitetsu.co.jp/urakuen/index.html
施設サービス情報
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犬山城インフォメーション

オススメ度
名称
国宝犬山城
住所 [Google Map]
〒484-0082 愛知県犬山市犬山北古券65-2
営業時間
9:00 – 17:00
最終入場は営業時間の30分前までです。
定休日
12月29日 – 12月31日
入場料金
¥550 (一般)
¥110 (小学生 / 中学生)
犬山城+有楽苑セット券
¥1450
駐車場
犬山城第1駐車場 [Google Map]
140台 (1時間辺り¥300 1日最大¥1800)
犬山城第2駐車場 [Google Map]
123台 (1時間辺り¥300 1日最大¥1800)
公式サイト
https://inuyama-castle.jp/
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犬山城へのアクセス
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