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三重県の伊賀市にある伊賀上野城(いがうえのじょう)は、日本の城では1、2の高さを誇る石垣が特徴です。
現在の天守は衆議院議員であった川崎克の私財により復興されたものです。旧城域一帯は国の史跡に指定されており、城を含めた近隣一帯は上野公園として整備され、各種イベントなどが行われています。
また、松尾芭蕉を祀る俳聖殿および芭蕉翁記念館や伊賀流忍者博物館があり、当時の時勢や風俗を知ることが出来ます。
伊賀上野城の歴史

筒井定次による築城
1585年 (天正13年)に筒井定次が平楽寺・薬師寺のあった台地に近世城郭としての伊賀上野城を築きました。その後、天守閣は1633年 (寛永10年)頃に倒壊したと推定されます。
築城の名手・藤堂高虎の手へ
1608年 (慶長13年)8月、大坂・豊臣方との決戦に備えるため、徳川家康の信任が厚く、築城の名手であった藤堂高虎の手に託されます。その際、伊賀上野城の特徴である高さ約30メートルの高石垣がめぐらされました。
大坂冬の陣、その翌年の夏の陣で豊臣方が敗れると、幕府は築城を禁じたため、伊賀上野城の天守閣は再建されないままとなりました。
伊賀市の衆議院議員・川崎克による天守の復興
現在の天守閣は、伊賀市に生まれた衆議院議員の川崎克が資材を投じ、多くの支援者の協力を得ながら復興したものです。
1932年 (昭和7年)に着工し、1935年 (昭和10年)10月18日に竣工しました。
天守のその優雅な姿から「白鳳城」とも呼ばれ、現在も伊賀のランドマークとして市民に親しまれています。
伊賀上野城の見どころ

日本で1、2の高さを誇る高石垣
藤堂高虎が築いた、高さ約30mの高石垣は大阪城と並んで日本一の高さを誇ります。
黒澤明監督の映画「影武者」など、映画やテレビドラマのロケ地にも選ばれています。
唐冠形兜(とうかんなりかぶと)三重県指定文化財
高石垣を築いた、藤堂高虎が豊臣秀吉から拝領した兜です。
この貴重な兜は代々玄蕃家に受け継がれ、伊賀市に寄贈されました。
芭蕉旅笠
芭蕉の形見の渋笠を埋めたとされる笠塚のある、滋賀県彦根市の明照寺に伝わった笠です。
天守を復興した川崎克氏が入手し、伊賀上野城の所蔵となりました。
笠には芭蕉と寺の住職、李由の句が記されています。
伊賀上野城インフォメーション
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名称
伊賀上野城
住所 [Google Map]
〒518-0873 三重県伊賀市上野丸之内106
営業時間
9:00 – 17:00(入館は16:45まで)
定休日
12月29日 – 31日
入場料金
¥600 (大人)
¥300 (小人)
公式サイト
http://igaueno-castle.jp/
伊賀上野城へのアクセス
所要時間は目安です。最適な乗り換え順路は検索時間により異なります。