日本のソウルフード『お煎餅』気になるカロリーからおすすめのお取り寄せまでご紹介

日本の代表的なお菓子であるお煎餅 (おせんべい) 。一口噛めばお米の香りが広がり、気分もほっこり。バリエーションも豊富で一度食べ始めるとついつ手が止まらない……なんて事も。

一口におせんべいと言ってもその大きさ製法はさまざま。
ここでは日本の”ソウルフード”お煎餅の基本知識と、ちょっと気になるカロリーや糖質などについてご紹介します。また、おすすめのお取り寄せもご紹介するので、この冬はこたつでゆったりお煎餅を堪能してみてはいかがでしょうか?

目次

おせんべいの歴史

お煎餅の発祥は紀元前の中国にあり、後にそれが日本に伝わり広まったという一説がありますが、日本でも縄文・弥生時代にはすでに穀物を薄く延ばしたものを焼いた食べ物が存在していたことが分かっており、お煎餅の明確な起源はわかっていません。そもそも「穀物などを平たく伸ばして焼いたもの」は世界の様々な場所で大昔より存在していますから、ルーツをたどるのは困難です。

現代のようにお菓子として、お煎餅が広まったのは明治時代で、日光街道の草加宿で売れ残りの団子をつぶして焼いたものが宿場町の発展とともに広まったと言われています。
今でもその草加で作られるお煎餅は「草加せんべい」の名で埼玉県草加市の名産として愛され続けています。

おせんべいの原料と種類

お煎餅の主な原料はお米、小麦粉でこれらを練り、薄く伸ばして焼いたものがお煎餅となります。
お米を原料としたお煎餅は米菓 (べいか) に分類されますが、その中でもうるち米と呼ばれる種類のお米で作られたものをせんべい、もち米で作られたものはおかきあられと呼ばれます。

うるち米は普段私たちが白米として食べているお米のことで、もち米に比べ粘りが少ないため、やや硬めの食感に仕上がります。一方、もち米が使われているおかきあられは口当たりが軽やかでサクサクとした食感に仕上がるのが特徴です。
ちなみにあられとおかきの違いはその粒の大きさで、小粒のものをあられ、大粒のものをおかきと呼ばれます。

また、小麦粉を主な原料として作られるお煎餅には卵や砂糖が使われる事も多く、甘みのあるクッキーにも似た感じのお煎餅に仕上がります。

市販されているおせんべいの主原料

  • ハッピーターン [亀田製菓] うるち米
  • ソフトサラダ [亀田製菓] うるち米
  • 歌舞伎揚 [天乃屋] うるち米
  • ぽたぽた焼き [亀田製菓] うるち米
  • ばかうけ [栗山米菓] うるち米
  • かっぱえびせん [カルビー] 小麦粉
  • チーズおかき [チーズおかき] もち米

気になるお煎餅のカロリーは? ダイエットに向いてる?

一度口にするとついつい手が止まらなくなるお煎餅。「クッキーに比べて油分や砂糖が少ないから太りにくそう」「ダイエットに向いてそう」と、考える人も少なくないと思いますが、実際にはどうなんでしょう?

お煎餅1枚分のカロリー

一口にお煎餅と言ってもその種類は様々で、バリエーションの数では間違いなくトップクラスのお菓子でしょう。
まずはうるち米を原料とした直径約8cmのシンプルな醤油味の焼き煎餅の場合ですが、1枚 (22g) あたり約42kcalで、これは小麦粉にバター、砂糖で作るシンプルなクッキーの約半分のカロリーです。この数値だけで見るとお煎餅の方がダイエットに向いていると思えますが、一般的には1日における間食は200kcal (キロカロリー) 程度までが理想とされていますので、食べ過ぎには注意が必要です。

また、糖質においてはお煎餅は決して低くはなく、ケーキやドーナツなどと同様に高い食品に含まれます。
この事からもダイエットや糖質制限をしている人は食べ過ぎに注意する事はもちろん、揚げ煎餅やザラメ煎餅などは避け、シンプルなものを選ぶ事をおすすめします。また、よく噛む事で満腹中枢が刺激され満腹感を得やすくなるため、なるべく硬めのお煎餅を選び、食べ過ぎを防止しましょう。

日本全国の「お煎餅」

日本のお土産店で一品も売られていないということはまず無い、お土産の王道でもあるお煎餅。外国人観光客は「お煎餅は日本中どこにでも売られている。日本人はどれだけお煎餅が好きなんだろう」と思うそうです。

ここでは各地の名産になっている個性のあるお煎餅を紹介します。

ルーツは戦の常備食:南部せんべい【岩手県】

小麦粉を材料としているお煎餅で青森、岩手県の名物です。もとは戦の為の常備食として作られたと言われています。
何も入っていないプレーンなものと、ゴマ、ピーナッツ入りが定番で、型からはみ出した薄い「みみ」がついている形が特徴。ほんのりとした塩味もしくはほんのりと甘い素朴な味わいのお煎餅です。
また、南部せんべいは食べ方にも特徴があり、そのまま食べる以外に醤油味の汁物や鍋料理に入れ、冬の定番料理「せんべい汁」として食されています。

食べるとシュワシュワする?:炭酸せんべい【兵庫県】

温泉地に湧く炭酸水を使って作られる炭酸煎餅は有馬温泉、宝塚温泉、城崎温泉の名産です。
小麦粉、でんぷん、重曹、砂糖、食塩などに炭酸泉水を加えた生地を型に流して作られる、薄く、軽い食感のお煎餅です。もちろん食べてもシュワシュワはしません。

埼玉を代表する銘菓:草加せんべい【埼玉】

国内で広く知られるお煎餅の名産と言えば、やはり埼玉県草加市の草加せんべいでしょう。大正時代に大正天皇が食されたことから更に草加せんべいの名前が広まり、やがで草加以外の地で生産されたお煎餅にも「草加せんべい」の名が使用される程までになりました。現在は草加せんべいは商標登録されており、草加市及びその周辺で生産されたせんべいで、「パリッ」とした食感・お米のうまみ・醤油のかおりが特徴である事が要件となっており、品質を保つと共に更なるブランディングが推進されています。

海老のうま味がたまらない:ゆかり【愛知県】

1889年 (明治22年) 創業の坂角総本舖の海老煎餅で、1枚に体長約10cmの天然エビ7尾が使われており、香り、味ともエビそのものを堪能できるお煎餅として有名です。エビは高たんぱく、低脂肪、低カロリーで近年はダイエットにぴったりの食材と注目されています。ゆかりは1枚わずか23kcal (メーカー公表) 。ダイエット中の方にもおすすめです。

洋のテイストを持つ:瓦せんべい【兵庫県・香川県】

砂糖、小麦粉、卵、砂糖を主な原料とし、瓦に見立てた形状で洋菓子のような風味とやや硬めの食感が特徴です。瓦せんべいはクッキーやカステラなどと使われている原料が似ており、お茶だけでなく牛乳やカフェオレとの相性も抜群。兵庫県神戸市、香川県高松市でそれぞれ郷土菓子として売られていますが、発祥地や元祖についてはそれぞれに説があり、真相は定かではありません。

有名なお煎餅と言えばこれ?:鹿せんべい【奈良】

奈良名物「鹿せんべい」は米ぬか・小麦粉のみで作られています。名物と言っても食べるのは人間ではなく、餌やりを許可されている鹿たちに人間が与える専用のお煎餅です。
鹿たちは美味しそうに食べていますが、砂糖や塩などで調味されていませんので人が食べても決して美味しくありませんし、人が食べる事を想定して衛星管理されていませんから口にしないようにしましょうね。

お取り寄せしてでも食べたいお煎餅はこれ!

福福かんかん スペシャル缶【もち吉】

出展:もち吉

もち吉は福島に本社を置く1929年 (昭和4年) 創業の人気の老舗米菓ブランドです。
「米よし、水よし、技もよし」のフレーズをテレビCMで耳にした人もいるでしょう。そのフレーズの通り厳選された国産米と福智山山系の湧き水を使用して作られるお煎餅やあられは風味豊かで食感もとっておきです。中でも缶入りの福福かんかんは縦・横23.8cm×高32.8cmの大きな缶に10種類、83袋がバランスよく入っており、欲張りさんや大家族に人気の詰め合わせ商品です。

博多 明太えびせんべい【博多風美庵】

出展:博多風美庵

博多風美庵は博多にある創作菓子を中心に販売をする菓子店です。そこの一番の人気商品「博多 明太えびせんべい」は乾燥させて細かく粉砕したうるち米を焙煎して作られており、さっくり、ぱりっとした新しい食感のお煎餅です。
海老の風味と明太子のピリッとした味が後をひく、子供からお年寄りまで誰にでも好まれる味付けで、日本酒やビールのお供としてもよく合います。メーカーサイトでは砕いてお茶漬けに入れたり、サラダのトッピングにするなど、是非試してみたくなるアレンジも紹介されています。

やみつきしみかりせん【煎餅工房さがえ屋】

出展:煎餅工房 さがえ屋

煎餅工房さがえ屋は山形の寒河江市 (さがえし) に本店を置く、せんべい・あられの専門店です。一番人気のやみつきしみかりせんは商品名にもある通り、煎餅の中まで醤油ベースの濃厚たれがしっかりと染みています。噛めば噛むほど口の中いっぱいに広がり、ついついやみつきに。大きく焼いたお煎餅をあえて割った後にタレにつけ込む事で中心まで味の染みた、濃い煎餅を作り上げています。

クアトロえびチーズ【しまひで】

出展:しまひで

エビとチーズの専門店が作った、マカロンのようにカラフルな海老煎餅の間にチーズソースが挟まったインスタ映え間違いないお煎餅です。軽くサクサクな海老煎餅はチーズソースとともに口の中で溶けていきます。チーズソースはカマンベール&ブラックペッパー、ブルーチーズ&ハニー、チェダー、モッツアレラ&バジルの全部で4種類。ワインのお供におすすめの海老煎餅です。

プレミアム千寿せんべい【鼓月】

出展:鼓月

1945年創業の鼓月 (こげつ) は京菓子のメーカーで、1963年に販売が開始された千寿せんべいは今も愛され続けるロングセラー商品です。
プレミアム千寿せんべいは千寿せんべいを更にグレードアップした、サクッとした口ほどけの良さと濃厚クリームが特徴の一品です。煎餅生地には国産小麦粉を独自の配合で使用し、ほろほろとした食感を追求。クリームには低水分バターを使用して濃厚なのにしつこくない、風味豊かなバタークリームに仕上げ、生地とのマッチングは最強です。


まとめ

ここではシンプルな醤油のお煎餅から、小麦粉を原料とする洋菓子の要素をもった甘いお煎餅まで幅広くご紹介しました。「お煎餅は誰かに頂いた時くらいしか食べないな」という方も是非お気に入りを見つけて、この冬は温かいお茶と共にお煎餅を堪能してみてはいかがでしょう。

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