箱根 仙石原のススキや、千葉県の養老渓谷、そして茨城県のひたち海浜公園で見られるコキアなども、秋を感じられる風物詩と言って差し支えありませんが、関東圏に住んでいる人にとって一番の紅葉名所と言えば、まず思い浮かべるのは日光ではないでしょうか。
「今、日光の紅葉が見頃!」そんな情報を聞きつけて、2022年10月21日 (金)に日光を目的地にした日帰りドライブへ行ってきました。
今回はAnd Japan編集部Kenjiのリアルな旅行記をお楽しみください。
東京から栃木の日光を目指します
朝方は少し起きるのに苦労する、肌寒い季節となったとある日。
いつもより30分ほど早くベットから抜け出て、車に飛び乗って栃木へと走り出しました。
紅葉シーズンになると、休日のいろは坂は大渋滞となるものですが、この日は平日の金曜日。
紅葉狩り日和なのでは?と期待に胸を膨らませつつ、首都高から東北道に入ります。
都内を抜けるのに大した渋滞に巻き込まれることなく快走を続けましたが、気づくと目的地を設定したはずのGoogleMapも張り切っている様で、“より早いルートが見つかりました”と、埼玉県内で高速道路を降りるように指示しだしました。
下道を走っている時の“より早いルート”はありがたいものですが、高速走行中の早いルートは従うか躊躇してしまいます。(操作をしなかったら、勝手にルートを切り替えるのも止めて欲しい……)


この日は快晴!ドライブ日和! 途中ルパンが乗ってそうな 車に抜かされました。
関東を北上するにつれて高い建物は少なくなり、代わりに緑や田畑が増えてきます。
しかし宇都宮辺りに近づいても色づいた葉が見られず、日光は本当に紅葉しているか?と少し不安になりだします。
ただし宇都宮中心地の標高は海抜約100mなのに対して、日光市は約600m。そして奥日光ともなると約1000mを超えます。車を走らせればきっと良い紅葉に巡り会えるはず。
いろは坂へ行く前に少し寄り道。みんな大好きワークマン
紅葉だけを目的に日光・いろは坂へ向かうのなら、日光道は最後の清滝ICまで行ってしまうのがいいのでしょう。しかし今日は、ちょっと寄り道をして “#ワークマン女子”に行くため、高速道路は大沢ICで降りることにしました。
ワークマン、ワークマンプラスへは足繁く通っているのですが、今回行く#女子は初めて。


可愛らしいお店に到着! 家族で来られるように、女性向け商品のほか、男性向けの商品も置いてあるのだとか。
#ワークマン女子の店内は陳列棚スペースが広くとられており、商品も見やすい印象です。
いつものワークマンに着たと言うより、アパレルショップに着た!って感じ。
この日は東京、栃木ともに快晴でしたが、やはり都内に比べて少し涼しく、また奥日光へ近づくほどさらに気温が下がりそうだったため、アウターなどを購入しました。
THE古民家のお蕎麦屋さんでランチタイム

早く紅葉スポットへ行きたいのはやまやまなのですが、日光の市街地に居る内にお昼を済ませてしまうことに。
足を運んだのは旧日光街道沿いにあるお蕎麦屋さんの “報徳庵”。GoogleMapレビューで★4.1を獲得している名店です。
昔ながらの古民家造りで、珍しいことに縁側部分も客席として開放しています(店内にテーブル席もあり)。
レビューを見ると行列ができるお蕎麦屋さんとのことでしたが、平日ということもあってか待つことなく入店できました。


店内からは風情ある景色が楽しめます。 縁側席は隣のグループと背中合わせで座ることになり、ある意味相席となります。
店員さんは愛想の良い明るげなおばちゃんで、縁側席の方に「そば日和ですね」と声を掛けていたのが聞こえました。
涼しげで日向が心地よい今日の様な日をきっと、そば日和と言うのでしょう。聞き慣れない言葉ながら、すっと胸に落ち着く良い表現ですね。

私は山の幸がふんだんに使われた “金次郎そば”を頼みました。
贅沢に山菜が入っていて、鰹風味の汁とほどよくマッチ。高評価のレビューも頷ける、とても美味しい温そばでした。
名称
報徳庵
住所 [Google Map]
〒321-1263 栃木県日光市瀬川383-1
営業時間
11:00~15:00
駐車場
あり
いろは坂を走り、明智平展望台を目指す


いろは坂に差し掛かっても、紅葉はあまり見かけません。 紅葉ドライブのはずが、今のところ普通のドライブです。
腹ごしらえも済まし、ようやくいろは坂を通り、奥日光エリアへと向かい始めます。
紅葉シーズンのいろは坂は渋滞する印象ですが、今日は大丈夫。
いろはにほへと……と、いろは歌を読み上げながらカーブを越えて行くと、紅葉の展望スポット “明智平”が見えてきます。
明智平の駐車スペースには限りがあるため、駐車待ちでこの日初めての渋滞に巻き込まれました。
そのため予定が40分ほどの遅れることとなりますが、紅葉シーズンのいろは坂は通過するだけでも2~3時間かかると聞きますし、十分許容範囲でしょう。


明智平の駐車場からは、ロープウェイに乗って展望台へ登れます。
往復:1,000円 (子ども500円)
明智平展望台からの長めは絶景!
中禅寺湖に、またそこから流れ落ちる様に見える名瀑 華厳の滝、そして湖の北岸にそびえ立つ男体山など、奥日光の景色を一望できます。

しかし、ここから見ても「紅葉はどこいった?」といった様子。
これでは木々を “まるで赤黄色の絨毯のようでした。”と形容することができません。
また、到着して感じたのは明智平展望台へ行くのなら午前中がオススメ。午後帯になると、奥日光方面が逆光となってしまうため、キレイに写真を撮るのは難しいでしょう。
名称
明智平ロープウェイ
住所 [Google Map]
〒321-1445 栃木県日光市細尾町
営業時間
9:00~15:30
ロープウェイ運賃
¥1000 (大人 往復)
¥500 (子ども 往復)
駐車場
あり
公式サイト
https://www.nikko-kotsu.co.jp/ropeway/
日光でようやく秋を見つけた!中禅寺湖~竜頭の滝


中禅寺湖からその先は、綺麗な秋模様が楽しめました。
明智平からの景色だと、紅葉はまだの様に感じましたが、いろは坂を越えて中禅寺湖に着くと、先程の景色はなんだったのかと思うほど、色づいた木々達が出迎えてくれました。


車窓から紅葉を撮っていると、ファインダー越しにカメラを構えた観光客と目が合いました。
中禅寺湖エリアとその麓では標高差があることは十分理解していますが、ここまで景色が違うものかと驚かされます。
時間はまだ午後3時頃でしたが、この時点で下りのいろは坂へ向かう反対車線は数kmに渡って渋滞をしている様子でした。
朝早くに来て、早めに折り返すのが日光の紅葉巡りのポイントの様です。
自身も帰る時にはこの長い車列に加わるのかと考えている内に、竜頭の滝に到着です。


滝の周りは綺麗な秋模様を映し出していました。 到着したのは午後3時頃。 陽が当たっている時間帯に来られればと悔やまれます。
名称
竜頭の滝
住所 [Google Map]
〒321-1661 栃木県日光市中宮祠
駐車場
あり
公式サイト
http://www.nikko-kankou.org/spot/6/
日帰りドライブの終着点 ススキの名所「戦場ヶ原」に到着

竜頭の滝からさらに車で3kmほど進むと、戦場ヶ原に行くことができます。
太古の時代、「男体山と赤城山の神様がここで戦った」と神話が残されている湿地で、ススキ畑を眺めながら歩けるハイキングコースが設置されています。
ここを本日のメインイベントにと思っていましたが、太陽が山の稜線に落ち始めており、ハイキングコースへ繰り出すには遅い時間となっていました。
沈みゆく夕日に当てられて金色に光るススキの穂を遠巻きに、帰路へと着くことに。


山は陽が落ちるのが早いものですが、あらためて冬が近づきつつあると実感します。
名称
戦場ヶ原
住所 [Google Map]
〒321-1661 栃木県日光市中宮祠 三本松
駐車場
あり
公式サイト
http://www.nikko-kankou.org/spot/10/
隠れメインイベント?やっぱり宇都宮餃子で締めたい

東京から行く日光観光では、必ずと言っていいほど宇都宮を通ることになります。そして帰りもまたしかり。
そのため、今日の夕飯は宇都宮ぎょうざの名店 “みんみん”で決まり。
皮は厚めで1個1個が食べごたえあり、具材の甘さもしっかり引き出ています。栃木へ来たからにはやっぱりこの宇都宮ぎょうざを食べないと。
名称
宇都宮みんみん鹿沼店
住所 [Google Map]
〒322-0029 栃木県鹿沼市西茂呂3-2-8
駐車場
あり
公式サイト
https://www.minmin.co.jp/index.php
今回の日光旅行記はこれにて終了。
紅葉要素が少し薄い記事となってしまいましたが、これから日光へ紅葉を見に行こうと計画している方々の参考になれば幸いです。
日光観光は朝早く出発、渋滞を少しでも回避するのがポイントですよ!