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東京の中心地にありながら、下町な雰囲気を感じられる浅草。その浅草エリアの中央に鎮座しているのが浅草寺です。
浅草寺のルーツは約1600年前、飛鳥時代まで遡ることができ、東京都内でも一番古い歴史あるお寺となります。
浅草繁栄のルーツは浅草寺にあった

今の浅草のように、庶民が集まり娯楽を楽む町となったのは江戸時代に入ってからとなります。
1685年(貞享2年)、浅草寺は近隣の住民に対して、境内の清掃をして貰う代わりに参道への出店許可を行います。これにより浅草寺の表参道には、商店通りが形成される様になり、現代にも残る“仲見世通り”の原型となりました。
また当時の浅草寺西側“奥山”エリアには、見世物小屋や大道芸が集まるなど、庶民で賑わうスポットとして広く認知されていく事となります。
1900年代に入ると浅草寺のすぐ脇に一大興行街“浅草公園六区エリア”が形成され、凌雲閣(浅草十二階)、浅草花やしきなどもオープン。中でも喜歌劇“浅草オペラ”は、西洋音楽の大衆化にも大きな貢献を果たすなど、浅草は国内流行の中心地にまで上り詰めます。
第二次世界大戦では空襲により浅草寺本堂、五重塔を始め、浅草一帯の多くの建物が焼失。かつての勢いに影が指すこととなりました。しかし、地元商店街が地道にPR活動を推し進め、少しづつかつての賑わいを取り戻しつつあります。
東京のシンボルタワーと言えば、2012年に建てられた“東京スカイツリー”と、1958年に建設された“東京タワー”が有名です。
しかし、東京の発展を象徴するシンボルタワーが東京タワー以前にもあり、それが凌雲閣でした。名前には「雲を凌ぐほど高い」という意味が込められており、当時の国内において最も高い建築物で52mの高さがありました。
残念ながら、凌雲閣は木造と赤レンガで建てられており、関東大震災(1923年)によって半壊。日本初の電動エレベーターが導入されているなど歴史的価値がありましたが、現代には残っていません。
インフォメーション:浅草寺

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名称
浅草寺
住所 [Google Map]
〒111-0032 東京都台東区浅草2-3-1
開門時間
24時間
開堂時間
6:00 – 17:00 (10月 – 3月は6:30に開堂します。)
公式サイト
https://www.senso-ji.jp/
施設サービス情報
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浅草寺への行き方
東京駅から浅草寺へ行くには、中央線と東京メトロ銀座線を乗り継ぐ必要があります。
浅草駅に着いてからは1番、3番の出入り口を使うのがいいでしょう。駅から徒歩7分かかりますが、道中に雷門と仲見世通りがあるため、退屈することなく浅草寺まで行くことができます。
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