オススメ度
稲荷神社は全国に3万程あると言われ、ここ、伏見稲荷大社はその総本社です。
稲荷神社とは稲荷大神または稲荷神を主祭神としてお祀りしている神社で、「お稲荷さん」の愛称で広く親しまれています。
伏見稲荷大社がある、京都の稲荷山に稲荷大神が鎮座したのは奈良時代の711年 (和銅4年) とされており、1300年以上の歴史があります。
稲荷神社は農業の神様として農民に信仰されていました。稲荷という言葉には「稲がなる」の意味があると言われています。江戸時代に商人などにも広まり、商売繁昌、家内安全、厄除など生活全般のご利益があると信仰されるようになりました。
重要文化財の建造物
楼門 (ろうもん)【重要文化財】

参道を進み、鳥居をくぐると、朱色が鮮やかな「楼門」が姿を見せます。
豊臣秀吉が母、大政所 (おおまんどころ) の病気の治癒を祈願して寄進したもので、1589年 (天正17年)に造営されました。2014年に重要文化財に指定されています。
外拝殿 (げはいでん)【重要文化財】

楼門を通ってすぐにあるのが外拝殿で、1840年 (天保11年)に再建されたものです。
本殿【重要文化財】

外拝殿を過ぎると内拝殿があり、その奥にぴったりと並んで建っているのが、本殿です。本殿とは神様がいるとされる社殿です。
1468年 (応仁2年)、兵火により境内の殿舎堂塔の全てが焼亡しました。後に仮殿が建てられたようですが、1499年 (明応8年) にようやく再建されました。
内拝殿

1961年 (昭和36年) に建造されました。
この奥に本殿が連なるようにして建っています。本殿へはここから参拝します。
灯篭にデザインされた12星座

外拝殿の軒下には明治の時代に作られた12個の鉄灯篭が吊るされており、黄道十二宮がデザインされています黄道十二宮とは私たちがよく知る12星座の事で「神社に星座?」と少し不思議に思いますよね。
黄道十二宮の起源は古代バビロニアとされ、紀元前後に仏教を通じてインドに伝わり、インドから中国、そして日本へと伝わりました。私たちの知る12星座とは暦上、少しずれがあったり、星座のキャラクターに対する解釈が少々異なり、分かりにくい星座の灯篭もありますが、訪れた際には是非自分の星座を見つけみてください。
白羊宮 (はくようきゅう) | おひつじ座 |
金牛宮 (きんぎゅうきゅう) | おうし座 |
双児宮 (そうじきゅう) | ふたご座 |
巨蟹宮 (きょかいきゅう) | かに座 |
獅子宮 (ししきゅう) | しし座 |
処女宮 (しょじょきゅう) | おとめ座 |
天秤宮 (てんびんきゅう) | てんびん座 |
天蝎宮 (てんかつきゅう) | さそり座 |
人馬宮 (じんばきゅう) | いて座 |
磨羯宮 (まかつきゅう) | やぎ座 |
宝瓶宮 (ほうべいきゅう) | みずがめ座 |
双魚宮 (そうぎょきゅう) | うお座 |
伏見稲荷大社の最大の見どころ「千本鳥居」

伏見稲荷大社の最大の見どころはやはりこの「千本鳥居」。京都のフォトジェニックなスポットとしても大変人気です。
多くの人が訪れる為、このように誰もいない写真を撮りたい人はなるべく早めの時間に訪れる事をお勧めします。
鳥居の奉納は江戸時代から始まりました。千本鳥居と言いますが実際の数は1000を優に超え現在は境内全域に約1万基あるそうです。
軽く感じれば願い事が叶う?「おもかる石」

千本鳥居を過ぎると、奥社奉拝所の右側後に一対の石灯篭「おもかる石」が見えます。
灯篭の前で願い事をとなえ、灯篭のいちばん上の石を持ち上げます。その時、自分の予想より軽ければ、その願い事は叶い、重く感じれば一層の努力が必要だと言われています。
個性が豊か過ぎる「きつねの絵馬」

伏見稲荷大社の絵馬は稲荷大神様のお使いの“きつね”の形をしています。もとは白い顔に赤い耳、吊り上がった眼だけが書かれていますが、多くの方が個性豊かな表情を書き足して奉納しています。
咥えてる物は何? 神様のおつかい「白狐」
古くから日本人は狐を神聖なものとしており、稲荷神社では白狐 (びゃっこ) が神の使いとして祀られています。
境内のあちらこちらに鎮座されている白狐の多くは稲穂、巻物、鍵、玉咥えています。ポーズや表情も様々な白狐達を見て回るのも見稲荷大社の楽しみ方の一つです。

稲穂を咥える狐
現在は様々なご利益があるとされる稲荷大社ですが、もとは農業の神様である事が由来しています。

鍵を咥える狐
稲荷大神の御神徳を身に付けようとする願望の象徴と言われていますが、穀物をしまっておく倉庫の鍵ともされ、諸説あります。

玉 (宝珠) を咥える狐
玉 (宝珠)は稲荷大神の霊徳の象徴と言われています。

巻物を咥える狐
巻物は知恵の象徴と言われています。
お山めぐりは時間と体力に相談して

一ノ峰(上社神蹟)
伏見稲荷大社が建つ稲荷山の最高峰 (標高233メートル) です。
山頂としての眺望はありません。
稲荷山には随所にお社がお祀りされていますが、それらを全て巡拝する事を「お山めぐり」と言います。約4km、2時間ほどを要するのでスケジュールと体力に余裕をもって計画しましょう。
伏見稲荷大社インフォメーション
ご祈祷・お神楽・お札・お守り・朱印の取扱い時間に変更があります。
事前に公式サイトで確認のうえお出かけください。

オススメ度
名称
伏見稲荷大社 (ふしみいなりたいしゃ)
住所 [Google Map]
〒612-0882 京都府京都市伏見区深草藪之内町68
営業時間
境内終日自由
定休日
無し
入場料金
無料
駐車場
無料駐車場あり
混雑時には駐車出来ない場合があります。公共交通機関の利用をお勧めします。
公式サイト
http://inari.jp/
施設サービス情報
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伏見稲荷大社への行き方

JR稲荷駅をおりると、道を隔てた場所が伏見稲荷大社の参道の入り口です。
■京阪本線を利用の場合は伏見稲荷駅下車、徒歩3分で参道の入り口です。