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日本の古い文献資料に登場する道のなかでも、最も古い道である“山の辺の道 (やまのべのみち)”。
現代では、その道でも特に、古寺や遺跡が多く残る桜井駅から天理駅までの約16kmが、ハイキングコースとして特に人気を集めています。
1000年以上前から存在している古道を歩ける

西暦712年 (和銅5年)に作られたとされる日本最古の歴史書“古事記”や、西暦720年 (養老4年)にまとめられた日本の正史“日本書紀” に、“山の辺の道”の一節がすでに登場しており、これにより約1300年前にはこの道が存在していたことがわかります。
作中に登場するルートが正確に判明しているわけではありませんが、現在の三輪山の麓にある金屋地域 (海柘榴市)から、三輪、景行、崇神陵、石上を通り奈良まで通じていた道だろうと言われています。
山の辺の道の中でも、桜井駅から天理駅までの約16kmのコースには、初めて日本に仏教が伝来したとされる“仏教伝来地”、日本最古の神社である “大神神社”、日本最古の鐘楼門を有する “長岳寺”など、見どころも多く、日本の歴史が感じられる散策路となっています。
GoogleMapで見られる山の辺の道の散策ルートを、奈良県が用意していたので、古道を歩きたいと考えている人はこちらを参考にしてみましょう。GoogleMapで見る
山の辺の道インフォメーション

オススメ度
名称
山の辺の道
住所 [Google Map]
〒633-0002 奈良県桜井市 – 天理市
駐車場
天理市内にあり (無料) [Google Map]
公式サイト
https://www3.pref.nara.jp/miryoku/aruku/1195.htm
山の辺の道への行き方
山の辺の道は全長約16kmにわたる散策路であるため、ここではルートの始点となる “仏教伝来地”を目的地に設定してご紹介します。
新大阪駅から山の辺の道へ行く場合

山の辺の道は、新大阪駅から地下鉄、電車を乗り継いで行くことができます。
大阪難波駅から乗る近鉄特急には自由席はなく、全席指定席となるため、乗車券に加えて特急券が必要となります。
桜井駅から仏教伝来地までは歩いて1.6kmほどで行くことができます。ただし山の辺の道を踏破する予定である場合は、後々の体力を考えてタクシーを利用するのも手です。尚その際のタクシー料金は870円ほどとなります。
また、桜井駅には自転車を借りられるスポットもあるため、足腰に自身がない人は自転車で散策路を楽しむのもいいでしょう。しかし、山の辺の道は古道であるため、一部区間は路面が荒れていて自転車を押して歩く必要があることをお忘れなく。
山の辺の道の周辺スポット
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