日本刀と刀の違いってナニ?日本刀の種類・作り方・購入まとめ

日本固有の鍛冶製法によって職人が一本一本丹念に作り上げる日本刀。
古くは権力者の象徴として、そして戦いでの武器として使われてきた歴史があります。

現代の日本では、日本刀を携行できないため、伝統工芸品としての意味合いしかありませんが、その美しさから今でも高い価値が付けられています。

今回はそんな日本刀についてご紹介していきます。

目次

日本刀の歴史

日本刀の起源をご存知ですか?

日本刀の前身となる刀剣は、3世紀中頃~7世紀頃に栄えた古墳時代に、朝鮮半島から伝来しました。
この時の刀は、刀身に反り返りのない真っ直ぐな刃で、“上古刀(じょうことう)”と呼ばれます。主な攻撃方法は打撃と、刺突になります。

その後、国内での合戦の規模が大きくなるにつれて、切断力を高めた切刃造り(きりはづくり)の刀身や、刀身に稜線を持たせた鎬造り(しのぎづくり)といった派生の刃が生まれることとなり、日本刀の歴史を形作っていく源流となりました。

上古刀は上古時代の刀と言う意味で、大刀(たち)とも呼ばれます。
また、同じ読み仮名である“太刀”は、平安時代以降に作られた反刀のことを指します。

日本刀と刀の違いって何?さまざまある日本刀の種類

日本刀のことを刀と呼ぶことがありますが、この2つの違いは何なのでしょう?

その答えはほぼ同じ。
日本刀は分類名で、刀はその中に属する品目になります。
他にも日本刀の分類には、太刀や薙刀などもありますが、武士が携行していた武器に刀が多く、日本刀と同じ様に刀という名称が広く知れわたるきっかけとなりました。

日本独自の製法で造られた日本刀には、他にも時代や戦いのスタイルによって様々な種類があります。

刀の特徴
  • 長さ目安:60~70cm
  • 片刃
  • 反り返りあり

前述の通り、武士がよく携えていたのが、60~70cmほどの刀身を持つ“刀”です。

主に陸上での戦闘で使われる武器で、刀での戦いと言うと、時代劇さながらのかっこいいシーンを思い浮かべることでしょう。
しかしそれはあくまでフィクションの世界。

実際の合戦では、甲冑の防御力が非常に優秀で、致命傷を負わせることが難しかった様です。
しかし、刀を抜く動作からそのまま相手を斬る動作が行えるため、一騎打ちから集団戦闘までをこなす使い勝手の良い武器として広く普及しました。

太刀

太刀の特徴
  • 長さ目安:76cm以上
  • 片刃
  • 反り返りあり

刀と似ている太刀ですが、刀身が長いのが特徴です。
ふとしたことで争いになり、殺人まで至ってしまうことも珍しくなかった中世日本では、太刀は常日頃から側に置いておける護身用武器としても愛されていました。まるでアメリカの開拓時代のサルーン(酒場)に置かれていたショットガンの様ですね。

太刀はその刀身の長さから、馬上での戦闘でも使われていましたが、どちらかと言うと刀と同じく、陸上戦闘での武器として使われていました。

脇差

脇差の特徴
  • 長さ目安:30~60cm
  • 片刃
  • 反り返りあり

刀身が約30cm以上60cm未満の刀のことを脇差(わきざし、わきさし)と言います。
脇差を一本だけ帯刀することはなく、刀や太刀などメインの得物が破損してしまった場合に使う日本刀となります。

武士が腰に2本の刀を差しているのは、決して二刀流だからという理由ではなく、予備の脇差を差しているためです。

実際に二刀流の武士は存在した?

二刀流使いの有名な武士と言えば、当時最強の剣豪と言われた宮本武蔵でしょう。
武蔵自身が書き記した著書に”五輪書(ごりんのしょ)”という本があります。残念ながら原本は焼失してしまっていますが、武蔵の教えを読み解いた複製本が数多く出版されているので、興味がある人は読んでみてはいかがでしょう。

短刀

短刀の特徴
  • 長さ目安:30cm未満
  • 片刃
  • 反り返りなし

脇差よりさらに短い短刀は、女性や子供の護身用として、また”身を守るためのお守り”の代わりにもなっていた様です。

そして、短刀は鍔(つば)部分が小さく造られています。これは、着物の中に忍ばせやすくするためで、相手に気づかれずに携行できるメリットを活かし、暗殺などにも用いられました。

性別や年齢に問わられず扱えることから、実用品として使われる場面もあり、平安時代には出産の時に使われていたとも言われています。

薙刀

薙刀の特徴
  • 長さ目安:130~240cm
  • 片刃
  • 反り返りあり

長い柄が特徴で、刀や太刀を持つ相手と対峙した際に有利に間合いをとることができます。
また馬上武器としても重宝され、刺突、殴打といったバリエーションに富んだ攻撃ができることから、”最強の武器”とも揶揄されました。

戦闘スタイルが一騎打ちから歩兵による集団戦へと移り変わるとともに、味方を巻き込みやすい薙刀は廃れていきました。

槍の特徴
  • 長さ目安:130~240cm
  • 片刃
  • 反り返りなし

薙刀と同じ様に、柄の部分が長いのが特徴です。
刺突攻撃が非常に優秀で、集団戦闘でも扱いやすいことから広く普及しました。

馬上から攻撃もでき、歩兵から騎兵への攻撃にも優れているほか、長いリーチを活かして盾越しに攻撃できるなど、使用例は多岐に渡ります。

欠点と言えば、長尺物ゆえ取り回しが悪いことが挙げられますが、柄を短く持ち近接戦にも対応していた様です。

直刀

直刀の特徴
  • 長さ目安:70~140cm
  • 両刃
  • 反り返りなし

朝鮮から伝えられた上古刀に形状が近く、直線的な剣身が特徴です。
いつから刀のような、湾曲した日本独自の日本刀へと進化したかは定かではありませんが、平安時代中期以降ではないかと言われています。

また刀、太刀が作られる様になった以降にも直刀は作られ続けますが、武器として扱われるのではなく、天皇への献上品として、また寺社への奉納品としてなど、祭祀的な意味合いが強いです。

日本刀の作り方

日本刀作りは、刀身の素材となる玉鋼(たまはがね)を精製するところから始まります。
炭素純度が高い硬い玉鋼は”皮鉄(かわがね)”と呼ばれ、日本刀の刃部分に用いられます。対して純度が低い柔らかい玉鋼を”心鉄(しんがね)”と言い、日本刀の真の部分に使われます。

全てを皮鉄で作れば硬い日本刀ができるのでは?と考える人もいることでしょう。
しかし、折れにくい刀身作りのため、また日本刀特有の綺麗な稜線作りのためにも、心鉄はとても重要な素材となります。

この皮鉄と心鉄を熱し、何度も叩いていくことで、美しい日本刀を作り上げていきます。
この作業には熟練した刀鍛冶の経験と目利きが必要不可欠となり、実際に刀鍛冶として生計を立てている人は全国も30人程しかいません。

日本刀の値段

日本刀は美術品になるため、定価というものは存在しません。
日本刀の作者、そして所有者などによって価格は変わり、国宝や重要文化財に指定されている刀にもなれば、数億の値段が付くこともあります。

しかし、刀匠のランク、刀身の長さによって数十万の予算で買えてしまう日本刀もあります。
日本刀の購入を考えているのなら、実際に”刀剣商”に足を運んでみることをおすすめします。

東京エリアで日本刀を販売している刀剣商を探してみる。

また、日本刀を取り扱っている通販サイトもあります。
実際に手にとって日本刀を見ることはできませんが、一刀一刀高画質な写真が用意されているので、気に入った日本刀があるか探してみましょう。
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サムライ商会
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